触媒マルチ 2024年01月05日(金)
触媒マルチを利用したイチゴ栽培①
【触媒マルチ】を使用した方が【処理区】になりますが、収量・根張り、毛根の多さに大きな差がでています。
下の表は栃木県産業技術センターによるイチゴの分析結果ですが【処理区】との数値の開きにご注目下さい。
分析結果 単位:g/100g
提出品 | ブドウ糖 | 果糖 | ショ糖 |
---|---|---|---|
イチゴ 未処理区 | 2.1 | 2.3 | 1.7 |
イチゴ 処理区 | 2.6 | 2.7 | 2.3 |
<一口メモ>
ブドウ糖 | 動物の生命維持に欠かせないエネルギー源の一つ。脳のエネルギー源はブドウ糖のみ。 |
果糖 | 果実やはちみつに多く含まれる糖であり、すっきりとした味が特徴で、砂糖の1.2倍~1.5倍の甘さがある。 |
ショ糖 | ブドウ糖・果糖からなる二糖類。砂糖が主成分としている糖類であり、糖度が高くなるほどショ糖も数値が上がる。 |
また、【触媒マルチ】を使用する事で肥料等の使用量は、概ね通常の1~2割程度控えても栽培効果は得られますが、それらは苗の状況を認識しながら当事者の判断にお任せ致します。
鹿沼のイチゴ農家の方に、今年初めて【触媒マルチ】を使っていただき、温度チェックをしてみたところ【処理区】の18.0℃なのに対し、【対照区】は 17℃ で、この時点での1℃の差は大きいものです。
クリスマスケーキの出荷ピークに合わせ、より多くのイチゴを出荷できるよう育てる事は、当事者であるイチゴ農家の腕に掛かっており、この時期にイチゴの苗に病気が出てしまうと、内容によっては大変な損失を被ります。
ほかにも大雪に遭い、ハウスが潰されてしまったり、強風にさらされ、ハウスのビニールに損害が生じたりすることも・・・。農家の人たちは一時も気を緩めることは出来ません。
この時期の収穫が2~3割アップしたとの事で、この時期の収穫量が増えると経済効果は大きいものです。
毎年、この時期は1年で一番寒いとされており、収穫も落ちるところですが、【触媒マルチ】を使用している方は、収穫が安定していて成り止まりがありません。
マルチ作業を終えた翌日、未処理のマルチ【対照区】を敷いた畝の地温が18℃だったのに対し、【処理区】のマルチは26℃と、+8℃も高かったと当事者から驚いて連絡を頂きました。
要因は微生物の反応によるもので、好気性の菌と嫌気性の菌の関係です。
【触媒マルチ】を使うことで、そのマルチから常に放出される電磁力によって土中の水が反応し、好気性の菌が繁殖しやすい環境となり、その時に生じた熱で温度に差が生じたと考えられます。
翌日には、【対照区】が18℃、【処理区】が20℃をキープし、その後は【処理区】の方は常に【対照区】より、1~℃高めの地温をキープしておりました。
列約30mの範囲で収穫したが、【対照区】の2.36㎏に対し、【処理区】は 4.100㎏ で5 割以上増しでした。
お話を伺ったところ、普段の作業の中ではそれほど差を感じることはなかったが、実際に比較すると大きな差が確認出来て、大変驚いたとおっしゃっておりました。
この収穫したイチゴを使ってイチゴ酒を作り比べましたが、当然【処理区】のイチゴは、甘くまろやかな味で、専門の方に味を見ていただいたところ、これほどの味が出せるのであれば、このイチゴでワインを作ると高級ワインが出来ます、と大変嬉しいお言葉を頂けました。